英国のEU離脱をかけた歴史的な国民投票の結果が判明しました。事前の世論調査の傾向を覆し、EU離脱の結果となりました。為替市場は円が急騰し、東京証券市場は約8%の下落するなど、世界各国の金融市場は大荒れです。
私はどちらの結果となろうとも、大きな驚きはありませんでした。もし、世界の政治・経済関係者全てが、英国のEU離脱を悲しむのであれば、英国とEU間でEPA(経済連携協定: 関税撤廃に加え、その他の非関税障壁や人の交流の制限緩和・撤廃などを内容とする協定)を結べば、問題の大半が解決します。
もしこれが実現しないのであれば、英国の決定へのEU諸国の僻みという感情の問題でしょう。もっともらしい理由をつけてEU離脱を批判する人たちが多数登場していますが、偏狭な論理的「風」思考は、大局を見失い、間違った思考を展開してしまうことがあります。
また、非常に多くの日本企業がEU市場での売上げを期待して、英国に工場進出していることを挙げて、日本にとって大きな打撃であるとの主張も聞かれます。しかし、これはそれぞれの個別企業の戦略の失敗に過ぎません。リスクマネジメントが駆使できているのであれば、EU離脱のリスクも当然に考慮すべきだったのです。
これを後知恵だと感じるかもしれません。しかし、EU加盟国だというメリットを考えての英国進出なのですから、そのメリットが消える場合を当然考えておく必要があります。喩えて言えば、お菓子をもらった小供が、そのお菓子を取り上げられて怒っているようなものです。