2014年10月31日金曜日

総務省がSIMロック解除の方針を公表:経営戦略

 昨日、SIMロック解除の義務化に関して当サイトで記したところですが、本日、総務省がその方針を公表しました。

 私は、規制開始日前に販売した機種のSIMロック解除に応じるか否かに注目していることを記しましたが、本日発表された「ガイドライン改正案」は「2015年5月以降に新たに発売されるスマホ・タブレット等について、原則無料でSIMロックを解除」を義務付けるというものです。

 発売日が規制対象の基準となるということですが、すでにSIMフリー版が販売されているiPhoneやiPadは、携帯電話事業者の意思次第ですぐにでもSIMロック解除が可能でしょう。すでに有料でSIMロック解除を行っているAndroid機種も同様です。

 義務として最低限で対応する会社であるか、主体的・積極的に顧客の利便性向上と自社の収益向上との両立を目指す会社であるかを、しっかり見極めていきたいと考えます。


リンク

 「モバイル創生プラン」(総務省)



2014年10月30日木曜日

SIMロック解除の義務化について思うこと:経営戦略

 スマートフォン等のSIMロック解除の義務化について、連日報道されいています。
 
 例えば2年縛りの契約終了後も所有者が使用制限を受け続けるSIMロックには、モヤモヤしたものを感じていました。顧客に不都合を強いることによって囲い込む戦術は感心しません。

 私が今回注目している点の一つは、義務化の開始日の前後を通じて販売される端末で、SIMロック解除義務化以降に販売した顧客にのみ解除に応じて、義務化以前に販売した顧客には期間経過後も応じない会社が出てくるかどうかということです。

 SIMロック解除にはソフトウェア開発・修正のための投資が必要になるかもしれません。しかし、これは一度作れば同一端末全てに適用することができるので、義務化以前に販売した顧客の端末の解除に応じても、この投資額は増えません。とくにiPhone・iPadはそもそもSIMフリー版が販売されているので、新規の投資は不要だと考えられます。

 義務化前後にまたがって販売される端末でSIMロック解除に応ずるか否かによって、各社の理念・価値観が露わになるはずです。


2014年10月29日水曜日

ロケット打ち上げ失敗で凍結:リスクマネジメント

 アメリカで、ISS(国際宇宙ステーション)への物資を乗せて打ち上げられたロケットが爆発する事故が発生しました。請け負っていた企業は、事故の原因を解明するまで打ち上げを凍結するとのことです。これはリスクマネジメントとしては模範的な対応と考えられます。

 無事や成功は、偶然による場合もあります。危険が潜んでいても100%事故が起こるとは限りません。

 一方、事故・事件には必ず原因があります。その原因を深く分析して対策を打つことで、安全性を高めることができます。事故・事件は起こらないことが望ましいことは言うまでもありません。しかし、発生してしまったときは、安全性向上や経営改革のチャンスでもあるのです。


2014年10月28日火曜日

原発再稼働問題のリスク比較

 九州電力川内原子力発電所の地元である薩摩川内市の市長は28日、同発電所の再稼動に同意する意向を示しました。
 
 原発の再稼働については賛否両論がありますが、リスクマネジメントの観点から比較してみると論点がすっきりします。

 リスクの大きさは[予想される損失の程度]×[発現確率]で評価できます。

 原発を再稼働させるリスクは、放射能汚染からの外部被曝・内部被曝によって人体に直接影響を与えること、広範囲の除染が困難であることなど、人間がコントロールできない深刻な損失が想定されます。特に深刻なのは海洋の汚染です。しかし、このリスクは事故が発生した場合のみであり、国内での深刻事故の発生確率は、これまでの経験的には数十年に一度程度です。

 原発を再稼働させない現状では、穴埋めに主に火力発電が用いられています。これによるリスクは、CO2排出による地球温暖化と、有限である化石燃料の消耗などが挙げられます。これらのリスクは直接人体に影響を与えません(少なくとも日本では)。しかし、これらは歴史的に世界を揺るがし続ける食糧問題と資源問題とみることができます。つまり全地球的な観点からは、人類の平和や存亡にも影響を与えるかもしれないリスクです。これらのリスクは偶発的なものではなく、現在も継続的にかつ確実に影響・進行しているので、リスク発現確率は100%です。

 どちらを選択するかは、リスクの他にもコストや技術革新などを評価に加える必要もあります。しかし、このようなリスク評価による比較は、重要な意思決定に役立つでしょう。

 ただし、解決策は二者択一ではないかもしれません。


2014年10月27日月曜日

エボラ出血熱のリスクがさらに拡大

 エボラ出血熱の感染者がついに1万人を超えました。さらに本日10月27日、日本に入国した男性が発熱を訴え、エボラ出血熱への感染が疑われています。

 私は大学の危機管理の授業で、5年ほど前からエボラ出血熱の流行リスクをテーマの一つに取り上げていました。新型インフルエンザなどの感染症リスクとともに、いつかは来ると懸念していました。

 感染症の危機管理は、いち早い「封じ込め」が決め手になります。今回の羽田空港での発熱者発見は、見過ごしが避けられたという意味で朗報です。この患者以外に見過ごしがないことを祈ります。

リニューアルしました

当サイトをリニューアルし、再開しました。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。




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